元広島・山本浩二監督の兄は被爆者
だった。
「ミスター赤ヘル」と呼ばれた元広島カープ監督の山本浩二さん(70)の兄、山本宏さん(79)=東京都江戸川区=が17日、地元の区民館で催された原爆犠牲者追悼式で自身の被爆体験を初めて証言した。「原爆の話は、家族の中で互いに禁句だった。浩二にも語ったことはない」。つらい幼少期を振り返った。
宏さんは国民学校2年生だった7歳のとき、爆心地から約2・5キロの広島市己斐町(現西区)の自宅近くで被爆した。「朝なのにほこりや煙で夜のようだった」。自宅にいた母や祖父母らは血まみれだった。
自身も後頭部や首をやけどし、腫れ上がっていた。数日後にはただれ、ウジ虫がうごめいて「筆舌に表せない痛さだった」。髪の毛が生えそろうまでには、4年もかかったという。
「ミスター赤ヘル」と呼ばれた元広島カープ監督の山本浩二さん(70)の兄、山本宏さん(79)=東京都江戸川区=が17日、地元の区民館で催された原爆犠牲者追悼式で自身の被爆体験を初めて証言した。「原爆の話は、家族の中で互いに禁句だった。浩二にも語ったことはない」。つらい幼少期を振り返った。
宏さんは国民学校2年生だった7歳のとき、爆心地から約2・5キロの広島市己斐町(現西区)の自宅近くで被爆した。「朝なのにほこりや煙で夜のようだった」。自宅にいた母や祖父母らは血まみれだった。
自身も後頭部や首をやけどし、腫れ上がっていた。数日後にはただれ、ウジ虫がうごめいて「筆舌に表せない痛さだった」。髪の毛が生えそろうまでには、4年もかかったという。