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候補者擁立に拍車の維新　今後は「政権の受け皿」目指せ　具体的な政策の提示こそ早急に取り組むべき課題
7/15(土) 17:00

日本維新の会が次期総選挙に向けて候補者擁立に拍車をかけている。立憲民主党の現職、旧民主党の元職、自民党から公認を得られなかった新人らが、維新から出馬を目指す動きが相次いでいる。

維新の藤田文武幹事長によれば、候補者を発掘する「維新政治塾」の受講生約５５０人のうち「他党出身者が約１割はいる感触」とのことだ。
藤田氏は「わが党のスタンスに共感して、骨をうずめてくれる確認ができれば一緒に戦える」との考えも示す。今後こうした動きは、さらに加速していくのではないか。

当選を目指して政党間を移動する政治家に対し「裏切り者」との批判もある。主張を臆面なく変えたりする人の��信用度�≠ﾍ低くならざるを得ない。有権者に対する説明は不可欠だろう。

維新が今春の統一地方選などで大きく躍進したのは、長引くデフレや少子化、人口減少など、「閉塞感」を打破できない自民党政治への不満がある。「サル」「蛮族」発言に象徴される立憲民主党の「劣化」も一因といえるだろう。

>>380
要するに、維新の躍進は、不満の受け皿としての��追い風�≠ﾆいっていい。しかし、そうした不満をどう解消していくかについて、具体策を示しているかといえば、決して十分とはいえない。
これまで、国民の不満を吸収するかたちで議席を伸ばした政党はいくつもあったが、「追い風」が収まると失速してしまうのが常だった。他党への批判を優先するあまり、自らの政策を錬磨することを怠ったからだ。
目指すべきは「不満の受け皿」ではなく、自公に代わる「政権の受け皿」であるはずだ。具体的な政策の提示こそ、維新が早急に取り組むべき課題ではないか。

ところで、維新はいまなお大阪に党本部を置いている。大阪府知事と大阪市長、府議、市議が所属する「大阪維新の会」が母体であって、政党としての実務もそこで行われているからだろう。
「東京への一極集中是正の実践」との言い分もあるかもしれない。しかし、国政政党というからには、党本部はやはり、国会のある東京に置くべきではないか。
いつまでも「大阪」に拘泥していては、大阪以外の有権者の信頼を得られないだろう。「野党第一党の座を奪取する」との��本気度�≠燒竄�れかねない。

>>380
維新が食う自民党の“漂流族”　河村建夫元官房長官の長男を衆院選で擁立へ　地盤失い“異例の出馬”
2023/07/19 17:30

日本維新の会の藤田文武幹事長は19日、自民党の河村建夫・元官房長官の長男・建一氏（47）を東京6区に擁立する方針を発表した。
建一氏は2021年衆院選、22年参院選で自民党から出馬したものの、いずれも落選した。

ある自民党幹部は「自民党から出たいけど出られない候補者は、全部維新に持っていかれるだろう。優秀な人材も全部流れてしまう」と危機感を募らせる。
建一氏に限らず、自民党の公募で落とされた人材は多く存在する。自民党は現職議員が多いゆえに空白の選挙区も少なく、自民党から出られないいわゆる“漂流族”が維新に流れるとの見方だ。

維新の藤田幹事長は19日の会見で、「色々紆余曲折あって、うちに気持ちが向いてくれる方はもともと改革志向がある。他党出身の方にも『骨をうずめるつもりでやってください』と確認している。自民党に代わる受け皿になる1人の仲間としてやってくれるという方は迎え入れたい」と語った。