618 自公国連立構想 よた話か否か 2023/10/1 08:00 千葉倫之 自民党、公明党と国民民主党による「自公国連立構想」はここ数年、政界でささやかれ続けてきた話題だ。筆者などはよた話の類いと思って済ませてきた。政権をともにするには相当な大義名分が必要だし、結婚と同じで思い切りと勢いが必要だ。今の政治状況に、それだけの盛り上がりや切迫感は感じられない。 他にも否定する材料には事欠かない。自民にとっては、国民民主の玉木雄一郎代表ら個々の政治家を取り込むだけでは連立の意味はない。国民民主の支持団体である連合傘下の民間4産別(産業別労働組合)を味方に付け、その組織力と集票力を取り込むことができればよいが、各産別とも数十万から200万人近い組合員を抱える巨大組織だ。野党勢力を支持してきた長年の歴史をかなぐり捨て、そうそう簡単に自民支持へ乗り換えられるはずもないし、当の連合や産別も繰り返し、連立参加を否定してきた。 匿名さん2023/10/01 09:021
619 >>618 国民民主にとっても連立参加がベストな選択肢とはいい切れない。玉木氏個人が産別抜きで政権に参画したところで、巨大与党の中で埋没するだけ。党是である「政策実現」のためには野党として自らを高く売りつける戦術のほうがレバレッジを効かせられるようにも思える。 それでも連立構想が立ち消えとならないのは自民と国民民主の双方にとって、構想が吹聴される状況自体にメリットがあるからだ。自民は労組や野党側の動揺を誘うとともに、関係円満とはいえない連立パートナーの公明を牽制できる。埋没の危機にさらされている国民民主にとっても政局を動かす存在として「話題になること自体が宣伝になってありがたい」(関係者)というわけだ。 岸田文雄首相はこれまで連立構想に懐疑的とみられてきた。ただ政府・自民党は今回の内閣改造で一時、実際に連立の可能性を検討したといわれている。改造後、首相が元国民民主参院議員の矢田稚子氏を賃金・雇用担当の首相補佐官として起用した人事も衝撃的で、将来に向けた布石という見方が広がった。 それでも今のところは連立実現の可能性は低く、見立てを大きく変える必要はないと思っている。 匿名さん2023/10/01 12:32